自衛隊員男性との結婚を真剣に望んでいる方にとって、重要なポイントとなるのが、彼らの日常生活です。特に生活の基盤となっている自衛隊員の寮での生活は気になるところです。これから交際をしていくなかで、営内(寮)での暮らし方は交際を順調に進めていくキーとなるかもしれません。そこで今回は、自衛隊員の寮生活を知り交際をうまくいかせるためのヒントを探していきましょう。
自衛官の寮
独身自衛隊員は、基本的に基地、駐屯地と呼ばれる区域内で訓練および生活をしています。そのため、寝起きや食事もこのエリア内にある寮で過ごすことになります。結婚するまでの若手の自衛官の方は、ほとんどはここで生活をしています。幹部自衛官になれば、一人暮らしも可能ですが、結婚するまでは寮生活をする人が大半です。基本的に独身で若い自衛官の方は寮生活をしているので、婚活をしている方は寮生活をしていると思ってください。婚活をしている方は、連絡をとるのにも一人暮らしや実家暮らしの方のように、自由にできるないこともあるということをよく憶えておきましょう。
寮は相部屋
自衛官寮は、基本的には相部屋です。大体は先輩、後輩が組み合わせになって3人から6人ぐらの相部屋が一般的です。先輩が後輩に生活の仕方を指導したり、助言して生活をしています。体育会系の学生寮が近いイメージです。新入自衛官の方や若手の方は、気を遣わねばなりません。部屋割りは自由ではなく、1年ごとで配置されます。毎年春に新入自衛官が入ってくると配置換えがあるのでそれまでは基本的には同じメンバーで生活することになります。掃除、洗濯、などの雑用は基本的には全員でしますが、雑用事(ゴミ出しなど)は新入自衛官や若手の自衛官がするなどの暗黙のルールが存在しているようなところもあるようです。婚活をしている方は、寮生はこのような環境下にあることを把握して、時には自由に時間が使えなかったり、寮の雑用や家事で忙しいこともあるかもしれないので、相手の生活を尊重しましょう。
自衛官の日々の暮らしと寮生活
自衛官の日々はほぼ訓練と寮の往復です。大きな訓練や演習が始まれば、ほぼ付きっきりになるので、精神的にもそちらに集中しているのでプライベートに避ける時間は少ないかもしれません。生活的にも営外へ自由に出歩けるわけではないので営内で静かに集中した生活を送っています。営内での訓練生活では、寮へは寝に帰るだけという自衛官も多く、ストイックに過ごしている方も多いです。ですが生活が慣れてくると、勤務時間外は寮でテレビを見たり、談笑をしたりと比較的ゆったりと過ごせるようになってきます。テレビやパソコン、ゲームなどの私物の持ち込みも一定期間がすぎると許可されるので娯楽もできるようになっています。プライベートでは、パソコンやスマホなどでお友達や家族と連絡を取り合っています。婚活をしている方は、これらの機器で連絡を取り合うことができるので心配いりません。寮では自由にメール交換や通話もできるので連絡にそれほど困ることはありません。消灯時間はありますが、基本的には夜は自由時間となっています。婚活をしている方は、自由に連絡を取り合うことができるので、それほど心配することはありませんが、ただし一人暮らしをしている方のように100%自由というわけではなく、共同生活を送っているわけですから時間や場所に制限があることも覚えておきましょう。同室の方や寮生との交流もありますし、雑務や家事に時間が割かれることもあるので、返事が遅かったり、しばらくなかったとしても気長に待つことが必要です。
自衛官のルールと営内施設
営内にはさまざまな施設が併設されています。駐屯地に定住している自衛官の生活は、基本的には全て営内でできるようなっています。売店、食堂、喫茶店、床屋などがあるので、生活に困ることはありません。営内で必要なものが揃うので、買い物などに出かける必要もなく、営外へ出かけるには許可が必要です。よって自由に外出することができない環境です。
このような条件は婚活をしている方にとっては、活動の妨げとなることがあります。デートに急に誘っても対応してもらえないこともあるでしょうし、デートの誘いも随分先ということもあるでしょう。自分に興味がないとがっくりしてしまうかもしれません。ですが、自衛官の方の営内ルールは厳守なので、彼の対応が冷たいと感じてもそれはあくまでルールがあってのことです。決してあなたに興味がないとか、冷たくされていると感じることはありません。
残留制度について
自衛隊はその任務上、勤務時間外や休日でも自由に職場を許可なしに離れることは許されていません。たとえ許可を申請しても営内(駐屯地内)で生活をしている隊員のうち一定の人数は、居残りをせねばなりません。これが残留制度です。残留制度は当直などのように、実際に勤務するわけではないのですが、基本的にはいつでも出動できるようにスタンバイしておかねばなりません。在留しても勤務とはみなされていませんので代休などはありません。待機要員ということになりますので、緊急が起こった時にはいつでも出られるように予定などをいれずに、緊急事態に控えています。在留は営内待機と呼ばれ、新入隊員や若い隊員が課せられことが多くなっています。緊急事は事故や災害、紛争など、大小さまざまですが、先遣隊要員として一定数の隊員を基地・駐屯地に残しておく制度なので、とても重要な役目の一つです。残留日以外は、基本的には勤務日以外は外出は許されていますが、事前の許可が必要です。許可制は、階級や経験、勤務状況によって条件が異なります。日にち、時間、場所、目的なども必要になるので、婚活時でも、デートなどは時間に余裕を持って予定を立てておかなければいけません。相手としては、こういった制度や規則を理解したうえで、デートに誘うようにしましょう。これまでの異性とのお付き合いのように、直近で誘ったり、急に呼び出したりといった行動は控えましょう。
自衛官は残留日はどうやって過ごしているの?
若手の方は残留となってしまう日も多いようです。残留日は、外出はできませんが時間は自由に過ごせます。大体の方はのんびり休養していることが多いようです。いつでも対応が取れるように基本は部屋にいなければいけませんので、自室でテレビを見たり、本を読んだり、リラックスしています。トレーニングをしている方も多く、営内を走ったり、トレーニングに使う方もいます。あとは部屋を掃除したり、家事などをしていたるすることもあるようです。メールやチャットはできるので自室で相手と交流することは可能です。
いつでも動ける準備は必要
自衛官は残留日については、それほど時間の使い方や制限はないのですが、いつでもすぐに対応できるように気持ちの準備と、出動できる体制を整えておかなければいけません。基本的な装備を整えて、いざとなればすぐに出動できるようにしています。ですので、もしかすると残留日に通話などをしていて急に呼び出しがあってもそれは理解してあげなければいけません。婚活中も相手の残留日は配慮して連絡を取るようにしましょう。
部屋毎にルールがある
そしてもう一つ重要なのは、このような自衛官全体のルールとは別に部屋毎にそれぞれ独自のルールがあったり、暗黙の了解がある場合もあります。例えば就寝時間が決まっていたり、部屋での通話なども許されていないこともあります。ですので、そういった事柄も婚活中は相手に確かめて、気を配ってあげるのがいいでしょう。あまり遅くに連絡をしないとか、返信がなくても就寝後なので仕方がないとか、生活規則を知った上で判断するようにしましょう。
当直制度について
先ほどご説明しました残留とは別に当直制度というものがあります。こちらはある程度階級が上がってから割り当てられる制度ですが、当直室につめて過ごします。営内には戻らず当直室で寝起きをすることになります。朝夕の点呼などを行い、電話も当直室に繋がるのでその応対などもすることになります。安否確認や連絡事項などの伝達なども行います。巡回などもするのでこちらは残留と違って、いろいろやらなければならないことが多いです。
外泊や外出について
新人生活が終わると外泊が許可されるようになります。大体は、月1-2回ぐらいは許可されるようなイメージです。階級によって回数はことなってくることが多いようです。多くの自衛官の方は、外泊を利用して実家に帰ったり、友人と会ったりというような過ごし方をしています。平日の勤務後の外出なども申請すれば許可されることがあります。どちらにしても申請は必要です。婚活中でもこのような外泊や外出を使ってデートはできますので安心です。ただし回数に制限がありますし、事前に申請が必要なのでそのことを踏まえてお誘いするようにしましょう。
まとめ
このように自衛官の寮生活や営内での生活やルールについてお分かりいただけましたでしょうか。これを聞くとかなり厳しいと感じるかもしれませんが、実際的には新人期間をすぎればそれほどではありません。申請が必要だったり、回数に制限があるだけで、基本的には交際は自由にできますし、デートも回数こそ限られてしまいますが、月1-2回のペースであれば可能です。また実際に会えなくてもメールやチャット、通話などは自由にできますので、そういったツールを利用して行なっていけばそれほど支障を感じることはないでしょう。
ただし、そういった自衛官特有のルールや生活形態ですので、慣れるまでは相手のそういう条件に合わせることが必要ですし、少しは自分が譲歩したり、我慢することが必要になる場面があると思います。今回ご紹介しました事柄をよく理解し、条件を踏まえてお付き合いを進めていくようにしましょう。