こんにちは、自衛官妻のSACHIです。
「自衛官と結婚したら自衛隊の官舎に住んで、ご近所の奥様達とお付き合いをするのかな。」
主人と付き合っている頃、私は結婚後の生活を漠然とそんな風に思っていました。
でも今、我が家は普通の賃貸アパートで猫2匹と住んでいます。
官舎には一度も住んだことがありません。思っていたよりも自衛隊らしさのかけらもないごく普通の生活っぷりです。
今回はそんな”自衛官と結婚したあとの住宅事情&ペット事情”についてお話ししようと思います。
まず、自衛官が家族と生活する場所として3つの選択肢があります。
①官舎に住む
②賃貸物件や借家に住む
③マイホームに住む
特に私たちにとってなじみがないのが官舎だと思います。賃貸やマイホームにも自衛官の家族目線でそれぞれに特徴があるので、まずそれをお話したいと思います。
【官舎住まいの特徴】
自衛隊の基地・駐屯地の近くには自衛官とその家族が住める官舎があります。
見た目は典型的な団地です。
同じような建物がずらっと並んで建っているあのイメージそのままです。
内見に行ったことはありませんので想像ですが、外から見る限り間取りは2DK(和室あり)というかんじじゃないでしょうか。
給湯器が台所の流しの横にくっついているような、お風呂の横にごっつい湯沸かし器がついていそうな懐かしいかんじです。
官舎は最近の賃貸物件に比べてご近所付き合いが割りと濃い目だそうです。
「同じ自衛官の夫を持つもの同士」ということで、自然と協力し合える環境なんだと思います。
転勤先で話せる人がいないと不安という人にとってはお友達を作りやすいので安心です。
子育て中で同じ世代のママさんと情報交換したい人にとっても何かと心強いと思います。
官舎でペットは飼えないので、犬友・猫友はできませんね。
それから、草むしりやゴミステーション掃除などがあるそうです。
賃貸に住んでいると管理会社や大家さんがやってくれているので馴染みがないかもしれませんが、持ち家だと世帯持ち回りでやっていたりしますよね。
ここも助け合いです。
転勤先が多い自衛官にとってはとてもありがたい官舎ですが、最近は老朽化している建物も多いそうで、これから先どうなるのかはちょっと分からないところですね。
【賃貸物件や借家の特徴】
我が家は今1LDKのペット可賃貸アパートに住んでいます。
なぜ便利な官舎に住まないのか?理由はただひとつ「猫がいるから」です。
結婚の直前に私が2匹拾って飼い始め、結婚後も一緒に住む気満々だったので、ペット不可の官舎という選択肢は考えられませんでした。
なので、今ワンちゃんや猫ちゃんを飼っているけど自衛官と結婚したら一緒に住むのは諦めなきゃ・・・なんて思う必要ありませんよ。
地方は都市部に比べてペット可物件がまだ少なく、探すのに少し苦労しましたが、それでも粘り強く不動産会社にお願いすれば良い物件は見つかります。
主人が家を空けることも多い中で、ペットの癒し効果は言うまでもなく絶大です。
疲れて帰ってきた主人にとっても彼らがいるほうが良い!私はそう思っていますよ。
だってこんなだらしない寝相を見せられたらどれだけ嫌なことがあっても笑うしかないですもん♪
また、賃貸住まいだと自衛隊の家賃補助が受けられます。
地方なら1LDKや2DKの新婚さん向け物件が5万円台というところもあるので、結婚式・新婚旅行と出費の多い結婚後すぐの生活も乗り切れます。
「新婚生活は新築のおしゃれ物件」って理想がある人も、ちょっと高めの家賃の後押しになりますよね。
ただし、ご主人が勤務するところの方針によっては「徒歩○分で出勤できるところ」など条件が出される場合もあるので、夫婦の希望と折り合いをつけながら選ぶことになるかもしれません。
【マイホームを買う場合】
結婚したらマイホーム購入!と考える方もいるかと思いますが、これは慎重に計画を立てた上で購入に踏み切ったほうが良いと思います。
その理由は・・・
1、自衛官の定年が53~56歳と一般企業に比べて早い。
2、自衛官には転勤がつきもの。マイホームを購入したら単身赴任に。
マイホームを構えるとご主人は自ずと単身赴任になるため、現役時代に夫婦が一緒に暮らせる時間はとても短くなります。
転勤先が自宅から通える場所にいつもなるとは限りませんので。
退官後、一緒に住めるようになる頃には家の方が老朽化ということも考えられます。
定年までに完済できるかといったお金の事以上に夫婦のライフスタイルに大きく関わることなので、二人がどのように暮らしていきたいのか、よく話し合ってから決めたほうがいいですね。
”家賃を払い続けるくらいならマイホーム”という考え方は自衛官には当てはまらないかと思います。
さて長くなってしまいましたが、自衛官と結婚したらどんな家に住むのか、ちょっとは想像してもらえたでしょうか?
結婚後はこんな家に住みたい!家が欲しい!いろいろと希望はあると思いますが、自分にとって一番優先すべき事が見つかると自ずと決まってくるのかなと思います。
でもどんな土地でも家でも、ちょっと住めば愛着が湧いてそれなりにやっていけます。
どこでどんな家に住むかより、誰と住むかって方が大事だという事も身をもって分かってきたところです。
ぜひ毎日を楽しく笑って暮らせるお相手を見つけてくださいね。