自衛隊の専門部署
自衛隊にはたくさんの「職種」「職域」と呼ばれるものがあります。これは、ざっくりいうと専門部署のこと。皆さんがお勤めの企業にも、総務課、人事課といった専門部署があると思いますが、その自衛隊版のようなものだと考えてください。
戦車の専門部署、護衛艦の専門部署、戦闘機の専門部署、またそのそれぞれにも操縦する部署、整備をする部署といったものがあります。さらに通信や設備、調理、輸送、調達といった部署もあります。これを自衛隊では「職種」・「職域」と呼んでいます。
職種・職域は希望と適正で
自衛官は、入隊してしばらくすると、自分がどの職種・職域に行きたいか希望を出します。しかし、全員が希望通りの職種・職域に行けるかというとそうではありません。もうひとつ重要な要素があります。それは、適正です。
その人がどんな素質を持っていて、どんなことに長けていて、どんな性格か……といった適正が判断され、それぞれの職種・職域に振り分けられます。
ですので、同じ職種・職域には同じようなカラーを持った人が集まりやすいです。陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊にもそれぞれのカラーがあるのですが、さらに職種・職域によってカラーがあり、自衛官の間でも「あの人、海上自衛官だけど空自っぽいよね」とか、「あの人は航空自衛官だけど陸自の普通科っぽいよね」といった会話をよく聞きます。
「適正」によるカラーで好みの彼を見つける!
自衛官との恋活を希望している皆さんも、おそらくは「自衛官だったら誰でもいい」というわけではないでしょう。優しい人がいいな、アウトドア系の人がいいな、真面目な人がいいな、面白い人、体育会系の人……いろんな好みのタイプがあると思います。
そこで今回からは、「この職種・職域にはこんなタイプ人が多い」というお話をします。もちろん、同じ職種・職域の人でも個人差はあるのですが、ご参考にして頂いて、皆さんの恋活に少しでもお役立てくださると嬉しいです。
特殊な環境に耐え得る潜水艦乗り
今回ご紹介するのは「潜水艦乗りの隊員」です。
先ほど、職種・職域は適正によって判断されるとお話しましたが、潜水艦乗りは陸海空すべての職種・職域の中でもこの適正が最も重視されているのではないかと思います。
というのも、潜水艦は特殊な環境でお仕事をしなければならないから。長期間、海の中に潜り続け、限られた少ない人数と密室の中で過ごし、さらに厳しい任務を行うので、その環境に耐え得る人しか潜水艦に乗ることはできません。
……というと、すごく屈強な厳しめの男性を思い浮かべる方も多いのですが、実際はその逆。潜水艦乗りの方は、とても穏やかな方ばかりです。
穏やかで協調性が高い彼
穏やかな人ばかりの潜水艦乗りさんたち。その理由は「協調性」です。長期間海の中の密室で生活し、任務を行うので、彼らはとても協調性が高いです。もちろんそれぞれに個性はあるのですが、極端に個性的な人とはお会いしたことがありません。
ですので、穏やかな人、協調性の高い人とお付き合いをしたいと思っている方には、「潜水艦乗りの彼はどう?」とおすすめします!
潜水艦乗りの彼には高いハードルも
ただ、潜水艦乗りの彼とお付き合いするにはハードルもあります。自衛隊のお仕事には秘匿が付き物ですが、潜水艦は秘匿がより多く、お仕事のスケジュールもはっきりと教えてもらえないこともあります。さらに一度海に出てしまうと長期間LINEなどもできなくなるので、「常に彼と連絡が取れないと嫌だ」という方はちょっときびしいかもしれません。
また、長期間潜水艦の中にいると、体に機械油の臭いが染み付いてしまいます。もちろん、お風呂に入ればその臭いも徐々に取れていくのですが、海上自衛隊の基地がある横須賀や呉のタクシーの運転手さんは「臭いで潜水艦乗りが分かる」というお話を聞いたこともあります。ですので、臭いがどうしても苦手という方は、デートのタイミングを気にした方が良いかもしれません。
ハードルは高いけど人気も高い!
今回は、「潜水艦乗りの彼」のお話でした。
お付き合いが始まったら、長期間会えない、連絡が取れないというハードルはありますが、穏やかで協調性が高く聡明な潜水艦乗りの皆さんは、きっと女子たちの人気が高いと思います。
もし興味がありましたら、潜水艦乗りの自衛官を題材にした恋愛小説、有川浩さんの『クジラの彼』がおすすめですので、ぜひ読んでみてください!
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