自衛官はおうちデートが好き?!
休日はごろごろしたがる自衛官?
体を使う仕事柄か、「自衛官=アクティブな人」というイメージを持っている方が多いかもしれません。「自衛官は、休日も外に出かけて元気に遊んでるんでしょ?」と。
しかし、実際に自衛官とお付き合いしている女性に「普段、どんなデートをしているの?」と聞くと、「私の家でおうちデート」「ごろごろしてるだけ」と返ってくることがよくあります。「家にいるばかりで、正直つまんない」と不満を漏らす方もいらっしゃいますし、逆に「自衛官だから会うたびに外に連れ出されるのかと不安だったけど、いつも家でまったりしてる。私もインドア派なのでありがたい」という方も。自衛官と結婚している奥様に独身時代のデートを聞いても、同様のお話をよく聞きます。
これは、彼女さんが一人暮らしの場合、特にその傾向が高いようです。
ごろごろの理由は「営内暮らし」だから?
なぜ、自衛官は休日に彼女の家でごろごろしたがるのか。「仕事で疲れているから」という理由もあると思いますが、それは自衛官ではないみなさんも同じですよね。おそらくその最大の理由は、「仕事で疲れている」だけでなく、「自衛官は普段が営内暮らしである」ことにあるのではと思います。
年齢や階級にもよりますが、ほとんどの独身自衛官は「営内」と呼ばれる場所で暮らしています。陸上自衛隊や航空自衛隊の場合は、駐屯地や基地の中にある寮のような建物が彼らの住まいです。海上自衛隊の艦艇で勤務している人は、艦艇内にベッドが並んでいる居住区があります。海上自衛隊でも、「陸上勤務」と呼ばれる、艦艇以外で仕事をしている人は、陸上自衛隊・航空自衛隊と同じく寮のような場所に住んでいます。
営内は自衛官の「家」
営内では通常、複数の人と同じ部屋を共同で使います。3人部屋の場合、ベッド、ロッカーが3つずつあって、場所によっては共同のテーブルやテレビが置かれていることも。資格取得や昇進で試験の多い自衛隊なので、勉強用のデスクが設置されている部屋もあります。
教育隊や入校(自衛隊の中の学校に数カ月~2年ほど入ること)の間は、もっと大人数でひとつの部屋を使って、「自習室」や「教場」と呼ばれる部屋で勉強をする場合もあります。
営内に住んでいる間は、この営内が彼らの「家」です。住民票も、営内のある駐屯地や基地の所在地となります。
海上自衛隊の艦艇勤務の人の場合は、住民票は艦艇です。運転免許証などの住所欄には
「神奈川県横須賀市○○町○番 海上自衛隊 護衛艦いずも」
といったように、艦艇の名前が書かれています。もし、艦艇勤務の方とお会いすることがあったら、ぜひお願いして見せてもらってください。
彼女の家は、唯一「ごろごろ」が堪能できる場所!?
職場=家、な営内居住者。もちろん、休日は自分のベッドでごろごろしていいのですが、やはり人の目がありますし、心の底からごろごろはできません。ですので、彼女ができて、彼女の家という「心の底から思う存分ごろごろできる場所」にいると、どうしてもそのごろごろを全身全霊で味わいたくなるのではないかと思います。そして、気が付けば「いつも家でごろごろしてるなぁ。全然お外でデートしてないなぁ」という結果になるのではないでしょうか。
とはいえ、何か趣味を持っている人などは、休みの度に出かけています。が、この場合は彼女さんと趣味が合わなければ「休日はいつも一人で出かけて会ってくれない」という結果が生まれてしまったりします。
自衛官はアウトドアが好き?嫌い?
アクティブなようで、休日は家でごろごろしてばかりな自衛官。「ちょっとイメージと違う……」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
余談ですが、自衛官というと「アウトドアが好きそう。私もアウトドア大好きだから一緒に楽しみたい」と思っている方も多いようですが、それが叶えられるかどうかは人それぞれです。「アウトドアは仕事でもうたくさん。休日までそんなことしたくない」という自衛官は多いです。
が、もちろん、アウトドアが大好きで、休日も彼女さんと一緒に海や山に出かける自衛官もいます。こういう自衛官だったら、アウトドア好きな彼女さんも嬉しいですよね。
アウトドアに付き合うなら、これだけは重視しましょう!
ですが、女性の中には「アウトドアは苦手。というか嫌い!」という方も多いと思います。私もそのタイプで、予備自衛官の訓練や、自衛隊の取材は仕事と割り切ってアウトドアな環境にも行きますが、プライベートではできる限りお断りしたいです。
という立場から、「お付き合いすることになった自衛官がアウトドア好きで、私は乗り気じゃないけど一緒に行くことになった」という彼女さんにひとことアドバイス。せめて「トイレだけはきれいな所じゃなきゃ絶対に行かない!」と彼に伝えてください。
アウトドアが苦手な人(特に女性)は、ネックになっているのが「トイレ」だと思います。外で食事をしたりテントで寝るのは許せても、トイレだけはきれいじゃないと嫌ですよね。
しかし、男性は女性のトイレ環境(女性にとってトイレがどれだけ大事か)ということまで気が回らなかったりしますし、特に自衛官、中でも陸上自衛官は、仕事柄「トイレじゃない場所でトイレを済ませる」ことに慣れていて、トイレ環境を全く気に掛けない傾向があります。
どんなに楽しい時間を過ごしても、女性はトイレが嫌な環境だったらすべてが台無しになりがちです。これはアウトドアだけでなく、街中のお店やイベント会場でも同じ。ですので、もし彼にアウトドアに誘われたら、トイレ環境だけは譲らずにお願いしてください。そうすれば、苦手なアウトドアでも結構楽しめると思いますよ。
彼の希望に寄り添いながら、自分も楽しめるように
今回は、「自衛官との休日の過ごし方」についてのお話でした。
ごろごろしてばかりの彼、アウトドアに連れ出したがる彼……お付き合いする人がどんな休日が好きなのかは、本当にひとぞれぞれです。
自衛官という特殊な事情を考慮して、彼の希望を叶えてあげるというのも、とても素晴らしいことだと思います。しかし、それで彼女さんの不満が溜まっていくようであれば、お互いの関係はあまり良くないものになってしまうかもしれません。
彼の気持ちを考えながら、でも自分の気持ちもちゃんと伝えて、一緒に過ごせる貴重な休日を素敵な時間にしてくださいね!
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