自衛官って「会えない」ばかりじゃない!
前回の、
>>自衛官の彼との間に立ちはだかる魔物……その名も「演習」!
では、長期間に渡って会えない、どころか連絡も取れない悲しい事情をお話しました。またそれ以前にも、「自衛官って忙しい」「自衛官って休みがなくて大変」というお話を繰り返してきました。ので、「自衛官とお付き合いすると大変……?結婚なんてしたらヤバい……?」と思ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、意外と「あら、こんないいことも?!」なこともあるんです。そのひとつが、「休暇」。
今回は、自衛官の休暇事情についてお話したいと思います。
自衛官の休暇は、意外と「がっつり!」
会社にお勤めのみなさんだと、年にいくつかの長期のお休みがあると思います。夏休み(お盆)、年末年始、ゴールデンウィーク……カレンダーによっては、秋にもシルバーウィークがある年もありますよね。
これ、自衛隊の場合はどうかというと、「がっつり!」です。それはもう「がっつり!」です。一般的な企業にお勤めの方だったらほぼ全員が「うらやましい!」と言うと思います。それくらい「がっつり!」です。
なぜ、自衛隊の長期休暇は「がっつり!」なのか……。おそらくですが、自衛官は地元を離れた部隊で勤務している人が多く、また転勤や単身赴任も多いため、「家族とゆっくり過ごせるように」と配慮されているからだと思います。
自衛隊って、家族をとっても大事にしている組織なので。「家族を大事にしてるんだったらもっと飲み会減らしてよ!」という奥様方もいらっしゃるかと思うのですが(笑)、災害派遣や長期の任務・訓練が多く、ご家族のみなさんに心配を掛けることも多々あるため、自衛隊は家族をとっても大事にしています。これは他の企業や組織に比べても、声を大にして言えます。
長期任務中でも、後で代休が
長期休暇がどのくらい「がっつり!」なのかは、そのときのカレンダーや勤務状況によるのですが、大型連休の間に平日が挟まれている場合、その平日はほぼ確実に休日になります。そうでないと帰省ができませんからね。
とはいえ!……もちろん、自衛隊。例外はたくさんあります。いつ来るか分からない災害や有事に備えて部隊に残る人もいます。災害や有事じゃなくても、24時間体制で警戒・監視をしなければならない部隊は、なかなかカレンダー通りとはいきません。
お盆もお正月も関係なく海外派遣中の人もいますし、長期航海中の人、そして大災害が起これば災害派遣も長期に渡ります。
でも、それらの大きなお仕事が終われば、たまった代休で「がっつり!」休めます。休暇がどどーんとやってきます。
(……と、これも部隊によるので、全員が必ず、絶対に……とはいえないのですが)
休暇に旅行!でもその前に……
土日がつぶれる任務や業務、訓練があり、その代わりに「がっつり!」な休暇がある自衛隊。とってもメリハリがありますね。
ですので、自衛官とお付き合いをしている人は、一緒にどこか旅行しようと思ったとき、長期休暇が狙い目です。長期休暇は連休のように頻度は高くなく、年に数回なので悲しいのですが、長い時間を掛けて一緒にプランを考えて、楽しい時間をたくさん過ごしてください。
ですが、注意しなければならないのが、行き先。自衛官は、許可がなければ海外には行けませんので、前もっての計画が必要です。国によっては、行くことができないところもあります。
そして国内でも、「駐屯地・基地に○時間以内に帰れる場所しかダメ」という場合もあります。
旅行好きの人にとってはかなり残念かもしれませんが、事前に彼とよく話してから、「ここに行きたい」を考えましょう。先にひとりであれこれ考えていたら、後でがっかりしちゃいますから……。
プレミアムフライデーもばっちり!
そして最後に、おまけ。自衛官のプレミアムフライデー事情について。
一般的な企業では、プレミアムフライデーを積極的に取り入れていたり、「なにそれ?美味しいの?」と言いたくなるくらいまったく無関係なところもあったりすると思うのですが、自衛隊は比較的積極的に取り入れていると言っていいでしょう。
もちろん、これも部隊によりますし、「本当はプレミアムフライデーなんだけど仕事が終わらない……」ということも多々あると思います。「前の部隊は24時間体制でプレミアムフライデーは関係なかったけど、部隊が変わったらOKになった!」ということも。
お仕事の状況にもよると思いますが、彼とのデートの予定には、「プレミアムフライデー」もぜひ活用してくださいね!