X型に並んだ武器が特徴の野戦特科と高射特科
前回の
>>制服の“アクセ”を見ればどんな人か分かる!~陸上自衛隊・職種徽章①
では、
・自衛官は制服に「徽章(きしょう)」や「階級章」と呼ばれるバッジを付けている
・バッジは、「どんなお仕事をしているのか」「どんな勤務経験があるのか」「階級」などを表している
・陸上自衛官の場合、制服のジャケットの襟に付けている「職種徽章」を見れば、どんなお仕事をしているのかが分かる
というお話を、そして「施設科」「通信科」「音楽科」の職種徽章をご紹介しました。今回は、その続き。まずはこちらの2つをご紹介します。
こちらは、「野戦特科」と「高射特科」の職種徽章。上が野戦特科、下が高射特科です。
この2つは、武器がXの形に配置されているデザインでよく似ていますよね。実は、お仕事の内容も似ているんです。ので、こちらはぜひ2つセットで覚えてください。
武器の正体は、大砲とミサイル!
「野戦特科」と「高射特科」。名前にどちらも「特科」という言葉があります。この「特科」とは簡単にいうと、「大きな弾をドーン!と撃つお仕事」。そして「野戦」と「高射」はどう違うかというと、
○野戦特科→地上に向かって大砲ドーン!
○高射特科→空に向かってミサイルドーン!
という感じです。
ということで、X型に配置されている武器もそれぞれのお仕事を表していて、野戦特科には大砲の絵が、高射特科にはミサイルの絵がX型に並んでいます。
とはいえ、どちらが大砲でどちらがミサイルかはとても分かりにくいです。ので、背景に注目してください。片方には輪があり、片方には棒のような物がありますよね。
ですので、
○野戦特科→輪の上に大砲
○高射特科→棒の上にミサイル
と覚えると良いかと思います。
もし、イベントやパーティーでこのバッジを付けている人がいたら、
「地上に向かって大砲ドーン!のお仕事をしている人なんだな」
「空に向かってミサイルドーン!のお仕事をしている人なんだな」
ということが分かります。
もうひとつ、X型の職種徽章が
武器がXに配置されている職種徽章はもうひとつあります。それは、「普通科」。
普通科とは、簡単に言うと「身ひとつで戦う人たち」。先ほどご紹介した野戦特科、高射特科は、大砲やミサイルといった大きな武器を使います。また、戦車を使う職種もあります。一方、普通科の部隊が使うのは、小銃や機関銃、迫撃砲といった、小さな武器だけ。フットワークを軽くし、自分の身体を“武器”として戦う人たちです。ですので、普通科の人たちは自衛隊の中でも特に体を鍛えています。
>>自衛隊の筋肉男子を探せ!
では、「普通科に筋肉男子が最も多い」というお話をしましたので、こちらもぜひご覧ください。
小銃、そして桜が目印
そんな普通科の職種徽章はこちら。
X型に配置されている武器は、小銃です。といっても、見慣れない人には、野戦特科の大砲や、高射特科のミサイルと見分けがつきにくいかと思いますので、その上にある桜のマークを覚えていてください。
桜は自衛隊のさまざまなデザインに使われる象徴的なマークなのですが、陸上自衛隊の職種徽章で使われているのは、普通科だけ。ですので、制服のジャケットの襟にこの桜を見つけたら「この人は体が資本のお仕事なんだな」と分かります。
今回は、陸上自衛隊の野戦特科、高射特科、普通科の職種徽章をご紹介しました。
特に普通科は全国各地にたくさんある部隊なので、パーティーなどでも普通科隊員に会うことが多いと思います。ぜひチェックしてくださいね!
画像:陸上自衛隊HPより引用
・制服の“アクセ”を見ればどんな人か分かる!~陸上自衛隊・職種徽章①